いまさら私が書くまでもないが、ここ最近でこれだけ閉館が惜しまれるホテルはないであろうキャピトル東急が明日30日に閉館する。27日の日曜にオリガミのパーコー麺を食べたことがないと言う義母と40年前東京ヒルトンで挙式を挙げた母(その結果私が生まれたわけであるが)と子供2人を連れて赤坂にハンドルを向けた。仕事柄赤坂に顧客が多いので、一時期は本当によく使った。時代がよかったこともあるが、昭和の雰囲気を残したなんとも懐かしいホテルである。 このホテルはとにかく慇懃でなく適度にフレンドリーで期待をちょっとだけ超えるサービスを提供できる従業員がよかった。他にもレストランが他のホテルと比較して量が多いし美味しいのがいい。また写真を見てもわかるようになんとまあ隣の建物と比べて品がいいことよ。 同じようなことを考える人も多いらしくオリガミは予約を受けつけないが2時間待ちで、他のレストランは予約でいっぱいであった。駐車場も満車で妻と「こんなに混んでいるキャピトル東急は初めてだね」なんて笑っていた。 待っている間、オリガミ前の御所車のところではキャピトル東急の歴史をビデオで流していた。 時間があったのでビデオの前で閉館挨拶のパンフレットなど読んでいると、元従業員という女性が多いのに気づく。働く人にもいいホテルだったんだなぁ。 私は今になるとちょっと古い枯れた高級ホテルがとても好きである。格下といっては失礼であるが、昭和の雰囲気を残したホテルとしてはフェアモントホテルも、閉館前に館内品のバーゲンを行った霞友会館もなくなり、(ちなみに我が家も祭祀に用いる木製の台「案(あん)」を2台購入した 自宅に「案」がある家庭は過去見たことがない)そしてキャピトル東急もなくなってしまうのはさびしいが、次はオークラかニューオータニか、パレスホテルか気になってしょうがない。 渋谷のセルリアンタワーのようになってしまうのであろうが、伝統に対する敬意のようなものは受け継いでもらいたいと勝手に思う今日この頃である。 にしても40年前に挙式を挙げた母はその頃以来ほとんど来ていなかったらしいが、「今来ると狭いわね」っていう感想だけだった。でも2人の母親はパーコー麺を食べて満足そうでよかった。このパーコー麺もこのサイトにパンフレットの内容そのままに近いが歴史や背景が載っている。食べるとわかるが単なる味とかそういうもの以上の価値を感じてしまうであろう。冷静に考えると私も「なくなってこられなくなってしまうので」訪れたのであるが「なくなることがわからなければ」訪れていなかったであろう。 この手の価値って失われそうになってから初めてわかるのだ。 そう考えるといまから「急いでいかなくてはいけないところリスト」を作っておかなくちゃなぁ。 オリガミの営業再開は決定しているが行くことはないであろう。そう考えると最後に食べたパーコー麺のスープの味はちょっと塩辛かった。 --------<本日追加>------------ なあんて書いてから、冷静に考えると本日も溜池で仕事。溜池には2月まで机をもらったので予約してから食べにいけるじゃん。なんて思っておそらく本当に最後のパーコー麺を食べに行った。(けっこうしつこい性格ですね)平日ということもあるが昼間は1時間待ちくらいで入ることが出来た。今日は報道関係なのかビデオ撮影なのかがとても多かった。 鶏がらとねぎや生姜を中心とした野菜のスープはこれまた胃にしみわたった。やっぱりおいしいなぁ。 |
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